飲食店のバイトで成長したこと

最初は欲しいものがあり、購入資金を稼ぐために飲食店でのアルバイトを始めてみようと思いました。

友人の親せきが経営しているお店があり、丁度人手を募集していたので、そこで働くことになったのですが、接客経験が初めての私にとって、飲食店のバイトは日々新鮮な驚きの連続でした。

特に私は、周囲からも普段から表情が硬いとか感情をあまり表に出さないとか言われていて、このバイトを始めることを伝えた時も、友人は大丈夫かと不安がっていましたが、自分自身は特にそういった不安は感じなかったのです。

地域でも親しまれているお店ということもあり、毎日来るお客様は常連の方も多く、そういった方たちと段々と親しくなっていくのも、最初は距離感を掴めずにとまどってしまいました。

普段人前ではあまり笑わない私でしたが、仕事のために積極的に笑顔を絶やさないように努力しました。

結構繁盛している店だったので、お昼時になると注文が飛び交い、それを一つ一つ覚えるだけでも精一杯で、本当にこのバイトが務まるのかと自分でも最初は不安でしたが、人間の順応能力というものは凄くて、一週間もするうちに仕事にも完全に慣れて、注文の記憶の仕方も覚えてしまったのです。

こういった飲食店でのアルバイトの楽しみの一つとして、お店のまかない料理がありますが、私も毎日まかない料理を楽しみにしていました。

最初は目標金額まで稼いだらバイトを辞めるつもりで、期間を限定して働いていたのですが、店長からもう少し続けてみないかと言われ、仕事にも慣れてきてこのバイトは自分に合っていると実感した私は、店長の誘いに乗りバイト期間を延長することにしたのです。

人間には適材適所というものがあり、私にとっての適材適所はこの飲食店の仕事なのだと考えるようになりました。

将来は飲食店で正式に働いてもいいかなと、本格的に取り組んでいこうとも考えました。

特にお客様との信頼関係も接客を通じて得ることが出来ていると実感していて、この信頼関係を今バイトを辞めて断ち切ってしまうのは少し惜しいと考えたことも、飲食店のバイトを続けてみようと思った事の理由です。

私は人間関係には今までドライな感情を持っていたのですが、バイトの経験を経てそういった感情がウェットなものへと変わっていたのでしょう。

お客に接するときの笑顔も、最初は作り笑いだったものが、自然と心の底から笑顔で接していることに気づき、人間的にも成長できたと実感しました。